ナリタブライアン対マヤノトップガン

1996年3月9日 土曜日

第44回 GⅡ 阪神大賞典

1994年の年度代表馬対1995年の年度代表馬

 ウイニングポスト、ダビスタ2からどっぷりはまりだした中学生にとって、ただのGⅡではありませんでした。年度代表馬対決でしたし、前年圧勝した阪神大賞典で故障し、復帰したものの勝てないナリタブライアン。

何としても復活して欲しかった。
 主戦南井克己騎手は骨折していたため鞍上は武豊。まだ武豊がダービーを1度も勝ってないとき。ちょうど30年前、あぁ時が経つのは早いですね。
 うっすら覚えているのはナリタブライアンが出るということで土曜日でしたがテレビにかじりついて観てましたね。
実況は何故かあの杉本アナ。
たまたまプライベートで競馬場に来ていて「やってください」と言われて急遽実況したとのこと。
 
そして名実況が生まれるのです。


出馬表

枠番

馬番

馬名

性齢

騎手

オッズ

1

1

スティールキャスト

牡6

河内洋

175.4(9人)

2

2

ナリタブライアン

牡6

武豊

2.1(2人)

3

3

トウカイパレス

牡5

佐藤哲三

12.2(4人)

4

4

ノーザンポラリス

牡6

的場均

31.1(5人)

5

5

チアズセンチュリー

牡8

本田優

571.6(10人)

6

6

アワパラゴン

牡6

松永幹夫

157.8(8人)

7

7

ルイボスゴールド

牡5

坂口重政

99.2(7人)

7

8

ハギノリアルキング

牡7

藤田伸二

9.2(3人)

8

9

サイレントトーキー

牡6

岸滋彦

57.3(6人)

8

10

マヤノトップガン

牡5

田原成貴

2.0(1人)


スタート

抜群のスタートを決めるナリタブライアンと武豊。
少しずつポジションを下げていく。
先頭はスティールキャスト。
1番人気のマヤノトップガンは外からポジションを上げ4番手。


中盤

じっとマヤノトップガンの後ろでマークする武豊。
早くも3コーナーでポジションを上げていき先頭に立つマヤノトップガン。

それを見てナリタブライアンも上げていく


第4コーナーから最後の直線

新旧年度代表馬2頭が他馬を引き離し2頭だけのマッチレース

杉本アナ「さぁブライアン!ブライアン!甦れ甦れブライアン!」
マヤノトップガンを差すナリタブライアン
差し返すマヤノトップガン
さらに差し返すナリタブライアン
「内か外かわずかに外かー!!」
ナリタブライアンが1年ぶりの勝利となりました。
ナリタブライアンから本格的に競馬にはまった自分としては
1人で大喜びしたのを覚えています。

これが最後の勝利になるとはこのときは思いもしませんでしたが…


レース後

ナリタブライアン本来の姿ではない

武豊「勝つには勝ったが、アレッという感じもした。あの馬の全盛期はあんなものではなかったし、本当のブライアンの姿をもう一度呼び戻せればと思っていた。」

田原「もしブライアンが本調子であれば、トップガンはスタンドまで吹っ飛ばされていたよ。」


結果

着順

馬番

馬名

性齢

斤量

騎手

上り

人気

馬体重

1

2

ナリタブライアン

牡6

59

武豊

34.5

2

486(+8)

2

10

マヤノトップガン

牡5

58

田原成貴

34.5

1

460(+2)

3

7

ルイボスゴールド

牡5

56

坂口重政

35.4

7

480(-8)

4

3

トウカイパレス

牡5

56

佐藤哲三

35.6

4

474(+2)

5

8

ハギノリアルキング

牡7

58

藤田伸二

35.5

3

480(+8)

6

4

ノーザンポラリス

牡6

57

的場均

36.1

5

462(+2)

7

9

サイレントトーキー

牡6

57

岸滋彦

35.9

6

468(+2)

8

6

アワパラゴン

牡6

57

松永幹夫

36.1

8

456(-6)

9

1

スティールキャスト

牡6

57

河内洋

36.5

9

474(-2)

10

5

チアズセンチュリー

牡8

57

本田優

36.5

10

530(+10)


このあと天皇賞春でも2着好走しましたが、サクラローレルに負け、高松宮記念に出走し故障引退。
記憶にも記録にも残る名馬でした。

ナリタブライアンに関しては、史上最強馬との評価と、最弱の三冠馬という評価があります。
個人的には三冠後の有馬、阪神大賞典までは最強馬という評価でも悪くないかなと。ライバル馬が弱いという意見もあまり正しくないと思ってまして、エアダブリンやスターマンも古馬重賞でトップハンデ積んで勝っているので弱くはない。3冠レースでの着差、当時のパワー馬場でのタイムも優秀と思います。
ペリエも言ってましたね
「ナリタブライアンならあの時代世界中どこにいっても十分勝負になった。」
ブライアンの凱旋門賞は見てみたかったなぁ。
ナリタブライアンもマヤノトップガンもブライアンズタイム産駒。あんなけ強い馬を出していたブライアンズタイム系の種牡馬がもういないというのが…厳しい世界ですね。
ブライアンは2世代ほど残し腸ねん転で死亡。牝系でわずかにナリタブライアンの血は残っていますがなかなか難しいかな

さぁここからサンデーサイレンス旋風が始まるのです。


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